2016/03/26
●アメリカのマーケティング論
自己啓発と聞くと、どうも胡散臭い・・・そんな自己啓発アレルギーのあなたにおススメするのが、松下幸之助氏とフィリップ・コトラーです。今回はそんな2人をご紹介します。
スピリチュアル、幸運を引き寄せる、夢の実現・・・甘く怪しい言葉が並ぶ自己啓発の本やセミナーは、時に胡散臭さを醸し出し、自己啓発アレルギーの人をますます遠ざけます。
実際怪しい本や考え方も中にはありますが、多くの自己啓発本はわたしたちの人間関係の改善や、ビジネスの悩みを解決してくれる手助けになることも多いのです。今回はそんな自己啓発アレルギーの人にも親しみやすい、松下幸之助氏とフィリップ・コトラー氏の自己啓発観についてご紹介します!
●実業家の経営論
松下幸之助氏は、言わずと知れた日本を代表する実業家。パナソニックをたった一代で築き上げた経営者でもあります。PHP研究所を設立して倫理教育に取り組んだり、松下政経塾を立ち上げ政治家の育成にも意を注いだりと、とても精力的な人物です。
松下幸之助氏は自身でも、経営観・人生観を説いた多くの著作を残すだけでなく、会社や団体を設立して積極的に自ら人材教育や自己啓発に力を入れていました。実際に成功した企業人で、ここまで力を入れている方も珍しいのではないでしょうか。実際に大企業に育てた方の経営論や成功哲学はとても説得力があります。
●マズローの欲求レベル
フィリップ・コトラー氏は、アメリカのマーケティング論を専門とする経営学者です。現代マーケティング論の第一人者としても有名で、日本でもその多くの著書が翻訳されています。そんな氏は「自己実現欲求」に焦点を絞ったマーケティングについてこんな風に語っています。
マズローの提唱した欲求レベルのように、複雑な現代社会に「私」が埋もれてしまっている中で、「本物の自己」に触れたいという人が数多くいます(私たちのことですね!)。
この人たちは自分にもっと投資をしたいと考えており、企業は製品やサービスがこれらの人々の「自己啓発」のための願望を引き出すことができるかに関心を向ける必要があるのだ、と。マーケティングの研究者であるコトラー氏の発言は重く、説得力がありますね。
●人生観を説いた著書
松下幸之助氏とフィリップ・コトラー氏、それぞれ全く違う分野で活躍したお二人ですが、そんなお二人が自己啓発に期待するのは明るい未来だと感じます。
ビジネスの面からも、人と社会を育てるという社会面から見ても、これからもますます成長していくであろう自己啓発の分野。自己啓発が苦手だと言う方も、松下氏やコトラー氏の著書からは学ぶことがたくさんありますよ。